こんにちは、株式会社電気保安HIKARIです。

「電気設備の点検って、本当に必要なの?」 「月次点検と年次点検の違いがよくわからない」 「うちの会社はまだトラブルがないから大丈夫でしょう?」

このような疑問をお持ちの事業主の方は、実は非常に多いのです。しかし、電気設備のトラブルは予告なしにやってきます。

昨年、ある製造業のお客様から緊急の連絡がありました。「突然停電して、生産ラインが全て止まってしまった」というのです。原因を調べると、変圧器の絶縁体が劣化していたことが判明しました。もし定期的な点検を行っていれば、このような事態は防げたはずでした。

今回は、電気設備を安全に保つために不可欠な月次点検と年次点検について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

電気トラブルが引き起こす深刻な被害とは

電気設備のトラブルは、単なる機器の故障では済みません。企業経営に与える影響は計り知れないのです。

実際に起こった電気トラブル事例

先日、あるオフィスビルで配電盤から煙が出る事故が発生しました。幸い火災には至りませんでしたが、ビル全体が半日停電し、入居している複数の企業が業務停止を余儀なくされました。

この事例で分かるのは、電気トラブルの影響範囲の広さです。一つの設備の故障が、多くの人々の生活や仕事に影響を与えてしまうのです。

電気トラブルがもたらす3つの深刻な影響

1. 経済的損失 製造業では、生産ラインの1時間の停止で数百万円の損失が発生することもあります。データセンターなら、サーバーダウンによって顧客への賠償責任が生じる可能性もあります。

2. 人命への危険 電気火災や感電事故は、従業員や顧客の生命を脅かします。企業の安全管理責任が厳しく問われる現代において、これは絶対に避けなければならないリスクです。

3. 信用失墜 電気事故による営業停止は、顧客からの信頼を大きく損ないます。特に安定したサービス提供が求められる業界では、一度の事故が長期的な顧客離れにつながることもあります。

電気保安HIKARIの使命

私たち電気保安HIKARIは、「電気の仕事に誇りを持てる人を増やす」という理念のもと、こうしたリスクからお客様をお守りしています。

予防は治療に勝る、と言いますが、電気設備においても同様です。トラブルが起きてから対処するのではなく、事前に異常を発見し、対策を講じることが何より重要なのです。

月次点検の役割:日常の健康チェック

月次点検は、文字通り毎月1回実施する定期点検です。人間で例えるなら、毎日の体温測定や血圧チェックのようなものです。

月次点検の特徴

月次点検の最大の特徴は、電気を停止せずに実施できることです。これを「活線点検」と呼びます。

「活線点検って、危険じゃないの?」と思われるかもしれません。確かに高度な技術と経験が必要ですが、専門知識を持った技術者が適切な機器を使用すれば、安全に点検を行うことができます。

月次点検で発見できる異常

目視で確認できる異常

  • 機器の変色や焦げ跡
  • ケーブルの損傷や変形
  • 接続部の緩みや腐食
  • 油漏れや異物の付着

測定で確認できる異常

  • 電圧や電流の異常値
  • 温度の上昇
  • 振動や異音の発生

実際の点検事例

ある商業施設で月次点検を行った際、変圧器から普段とは異なる音が聞こえることに気づきました。詳しく調べると、内部の冷却ファンに不具合が生じていることが判明しました。

この時点で修理を行ったため、変圧器の焼損という重大な事故を未然に防ぐことができました。修理費用は数万円でしたが、もし変圧器が故障していたら、数百万円の損失になっていたでしょう。

HIKARIの月次点検の特長

私たちの月次点検では、単にチェックリストを確認するだけではありません。長年の経験を積んだ技術者が、お客様の設備の特性を理解した上で、きめ細かな点検を実施します。

また、点検結果は分かりやすい報告書にまとめ、必要に応じて改善提案も行います。専門用語ばかりの報告書ではなく、お客様が理解しやすい形でお伝えすることを心がけています。

年次点検の役割:精密な健康診断

年次点検は、年に1回実施する精密な点検です。人間の健康管理で例えるなら、年1回の人間ドックのようなものです。

年次点検の特徴

年次点検は、停電を伴って実施する精密点検です。月次点検では確認できない内部の状態や、専門的な測定機器を使った詳細な試験を行います。

「停電すると仕事に支障が出るのでは?」という心配をされる方もいらっしゃいます。そのため、私たちはお客様の業務スケジュールに合わせ、休日や夜間に点検を実施することが多いです。

年次点検で実施する主な試験

絶縁耐力試験 絶縁体が高電圧に耐えられるかを確認する試験です。絶縁体の劣化は、感電事故や機器の損傷につながる重要な要因です。

保護継電器試験 異常が発生した時に電気回路を遮断する装置が正常に動作するかを確認します。この装置が故障していると、小さなトラブルが大事故につながる可能性があります。

接地抵抗測定 感電防止のための接地設備が適切に機能しているかを確認します。接地は「アース」とも呼ばれ、電気設備の安全性にとって非常に重要な要素です。

年次点検で発見された重大な不具合事例

ある工場で年次点検を実施した際、高圧ケーブルの絶縁体に亀裂が入っているのを発見しました。この状態を放置していたら、数か月以内に地絡事故(電気が地面に流れる事故)が発生し、工場全体が停電していた可能性が高い状況でした。

お客様は「全然気づかなかった。年次点検をやっていて本当に良かった」と安堵されていました。この事例は、年次点検の重要性を如実に示しています。

HIKARIの年次点検の取り組み

私たちの年次点検は、単なる法令遵守のためのものではありません。お客様の設備を長く、安全に使っていただくための包括的な健康診断として位置づけています。

点検後は詳細な報告書をお渡しし、発見された問題点については優先順位をつけて改善提案を行います。予算や業務スケジュールを考慮した現実的な改善計画も一緒に検討させていただきます。

月次点検と年次点検の連携効果

月次点検と年次点検は、それぞれ単独でも意味がありますが、両方を継続的に実施することで、真の効果を発揮します。

2つの点検の相乗効果

早期発見から根本解決まで 月次点検で異常の兆候を発見し、年次点検でその原因を詳しく調査する。この連携により、問題の早期発見から根本的な解決まで一貫して対応できます。

予防保全の実現 定期的な点検データの蓄積により、設備の劣化傾向を把握できます。これにより、故障が起きる前に計画的なメンテナンスを実施する「予防保全」が可能になります。

実際の連携事例

ある病院で、月次点検時に非常用発電機の燃料タンクに微細な水滴を発見しました。すぐに燃料の入れ替えを行いましたが、年次点検時にタンクを詳しく調査したところ、タンク内の防錆処理に問題があることが判明しました。

この連携により、将来的な燃料タンクの腐食という重大な問題を未然に防ぐことができました。もし年次点検を行っていなければ、根本的な原因に気づかず、同様の問題が繰り返し発生していたでしょう。

長期的なメリット

設備投資の最適化 継続的な点検により設備の状態を正確に把握できるため、更新時期の判断が適切に行えます。無駄な早期更新を避け、かといって故障リスクを高めることもない、最適な設備投資が可能になります。

保険料の削減 定期的な点検を実施している企業は、保険会社からのリスク評価が良くなり、保険料の削減につながることもあります。

従業員の安心感向上 電気設備が適切に管理されていることを従業員が知ることで、職場の安全性への信頼感が高まり、仕事への集中度も向上します。

HIKARIが選ばれる理由

多くのお客様が私たち電気保安HIKARIを選んでくださるのには、明確な理由があります。

専門性の高さ

私たちのスタッフは全員が電気主任技術者などの専門資格を保有しています。単に資格を持っているだけでなく、現場での豊富な経験を積んでいるため、教科書には載っていない実践的な知識も豊富です。

「他社の技術者に『問題ない』と言われていたのに、HIKARIさんに見てもらったら重大な不具合が見つかった」というお声をいただくこともあります。これは、私たちの技術者の経験と洞察力の賜物だと自負しています。

柔軟な対応力

お客様の業務に合わせたスケジュール調整 製造業のお客様には生産スケジュールに影響のない時間帯で、病院のお客様には患者様への影響を最小限にする方法で点検を実施します。

予算に応じたプラン提案 「できるだけコストを抑えたい」「とにかく安全性を最優先したい」など、お客様のご要望に応じて最適なプランをご提案します。

迅速な緊急対応

電気トラブルは待ってくれません。私たちは24時間365日の緊急対応体制を整えており、トラブル発生時には最短時間で現場に駆けつけます。

先月も、深夜に大手スーパーマーケットから緊急連絡をいただきました。冷凍・冷蔵設備への電力供給に問題が生じ、商品廃棄の危険性があったのです。技術者が1時間以内に現場に到着し、応急処置を行うことで、数千万円の損失を防ぐことができました。

地域密着のきめ細かなサービス

東海地方を中心に活動することで、地域の特性やお客様の事情を深く理解しています。「顔の見える関係」を大切にし、長期的なパートナーシップを築いています。

「HIKARIさんは、私たちの事業のことを本当によく理解してくれている」「技術的な説明も分かりやすく、安心して任せられる」といったお声をいただくことが、私たちの何よりの励みです。

総合的なサポート体制

点検だけでなく、改修工事まで一貫対応 点検で問題が見つかった場合の改修工事も、私たちが責任を持って実施します。複数の業者に依頼する手間がなく、一貫した品質管理が可能です。

省エネ提案サービス 電力使用量の分析を行い、無駄な電力消費の削減提案も行っています。環境負荷の軽減と電力コストの削減を同時に実現できます。

太陽光発電設備の点検 近年普及が進む太陽光発電設備についても、専門的な点検サービスを提供しています。発電効率の最大化と安全性の確保を両立します。

まとめ:安全で効率的な電気設備運用のために

電気設備の月次点検と年次点検は、単なる法的義務ではありません。お客様の事業を守り、発展させるための重要な投資なのです。

「うちはまだ新しい設備だから大丈夫」 「今まで事故がないから問題ない」

このような油断が、取り返しのつかない事故を招くことがあります。電気設備は目に見えない部分で劣化が進行し、ある日突然トラブルを起こすことがあるのです。

私たち電気保安HIKARIは、豊富な経験と高い技術力で、お客様の大切な電気設備をお守りします。月次点検と年次点検の適切な実施により、安全で効率的な設備運用をサポートいたします。

電気設備に関するご相談やお見積もりは、いつでもお気軽にお問い合わせください。

株式会社電気保安HIKARI

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