大規模な工場やビル、商業施設などを運営されている経営者や設備管理担当者の皆様、こんにちは。株式会社電気保安HIKARIです。

受電電圧が20,000Vを超える特別高圧設備をお使いの施設では、日々の電力供給が事業運営の生命線となっています。もし電気トラブルが発生したら、施設全体が停止し、事業に大きな影響が出てしまいます。そうした事態を未然に防ぐために、法令で義務付けられているのが年次点検です。

今回は、特別高圧設備の年次点検がなぜ重要なのか、どのような技術力が求められるのか、そして私たちHIKARIがどのようにお客様の安全管理をサポートしているのかを、わかりやすく解説していきます。

特別高圧設備とは?なぜ高度な技術力が必要なのか

まず、特別高圧設備について基本的なところから説明させてください。特別高圧とは、受電電圧が20,000V(2万ボルト)を超える電気設備のことを指します。一般的な高圧設備が6,600Vですから、その3倍以上の電圧を扱うことになります。

大型の工場や大規模商業施設、高層ビルなど、大量の電力を必要とする施設で使用されています。キュービクル式の受電設備もこれに含まれます。

特別高圧ならではのリスク

電圧が高いということは、それだけリスクも大きくなります。わずかな絶縁劣化や機器の不具合が、短絡事故や地絡事故といった重大なトラブルにつながる可能性があるのです。

ある製造業のお客様の事例ですが、以前他社で点検を受けていた際、細かな劣化が見逃されていたことがありました。その後、私たちが引き継いで精密な点検を実施したところ、絶縁性能の低下が発見され、大きな事故になる前に対処できたケースがあります。このように、高い技術力を持った専門家による点検が不可欠なのです。

通常の高圧設備との違い

特別高圧設備は、高圧設備と比較して以下のような特徴があります。

  • 設備の規模が大きく、構成が複雑
  • 扱う電圧が高いため、事故時の被害が甚大
  • 点検に必要な機器や技術がより高度
  • 作業員の安全管理がより厳格

つまり、単に知識があるだけでは不十分で、豊富な経験と高度な技術を持った専門資格者でなければ、安全で確実な点検はできないということです。私たちHIKARIには、26年の現場経験を持つベテラン技術者をはじめ、特別高圧設備の点検に精通した電気主任技術者が在籍しています。

年次点検の役割と法令上の義務

年次点検とは、その名の通り年に一度実施する点検のことです。特別高圧設備を使用している事業者には、電気事業法によってこの年次点検の実施が義務付けられています。

月次点検との違い

日常的に行われる月次点検は、電気を止めずに目視確認や簡易的な測定を行います。一方、年次点検は停電を伴う精密試験を実施するため、設備内部の状態まで詳しく確認できます。

例えるなら、月次点検が「健康診断の問診と血圧測定」だとすれば、年次点検は「精密検査やMRI検査」のようなものです。表面的には問題がなくても、内部で進行している劣化や異常を発見できるのが年次点検の強みです。

なぜ停電が必要なのか

精密な試験を行うためには、安全のために一時的に電気を止める必要があります。特に絶縁耐力試験など、高電圧を印加する試験では、通電状態では実施できません。

「停電すると業務に支障が出る」というご心配はもっともです。私たちHIKARIでは、お客様の業務継続性を最優先に考え、停電時間を最小限に抑える工夫や、無停電検査システムの活用も提案しています。この点については後ほど詳しく説明します。

法令を守ることの重要性

年次点検を怠ると、法令違反となるだけでなく、重大事故のリスクが高まります。実際に、適切な点検を行わなかったために大規模な電気事故が発生し、長期間の操業停止を余儀なくされた企業の事例も報告されています。

私たちは、お客様の設備が常に最新の法令基準を遵守し、高い安全水準を維持できるよう、丁寧な点検とアドバイスを提供しています。

年次点検で実施する主な検査項目と技術的なポイント

ここからは、年次点検で実際にどのような検査を行うのか、そしてどこに高い技術力が必要なのかを解説していきます。

絶縁耐力試験(耐圧試験)

これは年次点検の中でも最も重要な試験の一つです。設備が法令で定められた基準電圧に耐えられるか、絶縁性能が維持されているかを確認します。

試験の内容

設備に規定の高電圧を印加し、絶縁破壊が起きないか、漏れ電流が基準値以内かを測定します。特別高圧設備では、印加する電圧も非常に高くなるため、試験機器の取り扱いや安全管理が極めて重要です。

技術的な難しさ

試験電圧が高いため、わずかな手順ミスや測定器の不具合が重大な事故につながる可能性があります。私たちの技術者は、厳格な安全手順に従い、複数人でのダブルチェックを徹底しています。

ある商業施設での点検時のことですが、絶縁耐力試験で基準値をわずかに下回る数値が検出されました。すぐに詳細調査を行ったところ、ケーブルの絶縁層に経年劣化が進んでいることが判明し、事故になる前に交換対応ができました。こうした微細な変化を見逃さない観察力と経験が求められます。

保護継電器・遮断器動作試験

保護継電器と遮断器は、電気トラブルが発生した際に異常を検知し、瞬時に電路を遮断して被害拡大を防ぐ「最後の砦」です。

試験の内容

保護継電器が設計通りの感度で動作するか、遮断器が適切なタイミングで動作するかを確認します。特別高圧設備では、事故時のエネルギーが非常に大きいため、これらの装置が確実に機能することが生命線となります。

複雑な制御回路への対応

特別高圧設備の保護継電器は、複数の保護機能を持ち、制御回路も複雑です。試験では、各保護機能を個別に確認し、動作時間や感度を細かく測定します。

私たちの技術者は、様々なメーカーの保護継電器に精通しており、それぞれの特性を理解した上で的確な試験を実施します。制御回路の結線図を読み解き、複雑なロジックを理解する能力も必要とされます。

絶縁抵抗測定

絶縁抵抗測定は、電気設備の基本的な健全性を確認する試験です。設備の各部分について、絶縁抵抗が基準値以上あるかを測定します。

測定のポイント

特別高圧設備では、測定箇所が多岐にわたり、それぞれに適切な測定電圧を選択する必要があります。また、測定値から劣化の進行度合いを読み取る経験値も重要です。

私たちは、過去の測定データと比較することで、経年変化の傾向を把握し、将来の更新時期の目安もお伝えしています。

接地抵抗測定

接地は、電気設備の安全性を確保する上で極めて重要な要素です。接地抵抗が基準値以下であることを確認します。

特別高圧特有の課題

特別高圧設備では、接地抵抗の基準値がより厳格です。また、接地系統が複雑になるため、正確な測定には技術と経験が必要です。

その他の重要な試験

これら以外にも、変圧器の絶縁油試験、避雷器の動作試験、計器用変成器の試験など、多岐にわたる試験を実施します。それぞれの試験に専門的な知識と技術が求められます。

業務継続性を確保するHIKARIの点検戦略

年次点検で最もお客様が気にされるのが「停電による業務への影響」です。私たちHIKARIは、高品質な点検を維持しながら、お客様の業務負担を最小限に抑える様々な工夫をしています。

無停電検査システムの活用

私たちは、無停電検査システムを活用することで、一部の試験を電気を止めずに実施することが可能です。

無停電検査のメリット

従来は停電が必須だった一部の試験を、最新の測定技術により通電状態で実施できます。これにより、必須の停電時間を大幅に短縮できます。

例えば、24時間稼働の物流センターでのケースでは、無停電検査を組み合わせることで、停電時間を従来の半分以下に短縮し、お客様から高い評価をいただきました。

綿密な事前調査と計画立案

点検の成功は、事前準備で決まると言っても過言ではありません。私たちは必ず現地調査を実施し、設備の構成や業務の状況を詳しくヒアリングします。

調査で確認すること

  • 設備の構成と規模
  • 業務スケジュールと繁忙期
  • 停電可能な時間帯と曜日
  • 非常用電源の有無
  • 過去のトラブル履歴

これらの情報を元に、お客様の業務に最も影響の少ない点検計画を立案します。休日や深夜の点検実施にも柔軟に対応しています。

段階的な停電計画

大規模な施設では、一度に全体を停電させるのではなく、エリアごとに段階的に停電させる方法も提案しています。

ある大型商業施設では、店舗営業部分と管理部分を分けて点検することで、営業を継続しながら年次点検を完了させることができました。

迅速な点検実施と確実な復旧

停電時間を短縮するために、私たちは効率的な作業手順を確立しています。複数の技術者がチームを組み、並行して作業を進めることで、時間を最小限に抑えます。

また、点検完了後の復旧作業も慎重に行い、確実に設備が正常稼働することを確認してから引き渡します。万が一のトラブルにも即座に対応できる体制を整えています。

HIKARIの技術力と信頼性の根拠

私たちHIKARIが特別高圧設備の年次点検で高品質なサービスを提供できるのは、確かな技術力と経験の積み重ねがあるからです。

電気主任技術者の育成への取り組み

私たちは単に点検業務を行うだけでなく、電気主任技術者の育成にも力を入れています。「電気の仕事に誇りを持てる人を増やす」という理念のもと、育成プログラムを運営しています。

育成プログラムの特徴

  • 26年の現場経験を持つベテラン講師による指導
  • 法令、技術、トラブル対応まで幅広い内容
  • 実務に直結するスキルの習得

この育成事業を通じて、常に最新の知識と技術を持った人材を確保し、お客様に高品質なサービスを提供し続けることができています。

竣工検査への対応力

新規設備の設置や大規模改修後には、竣工検査が必要です。私たちは、竣工検査にも対応しており、外観確認から各種試験まで、法令に適合した検査を実施します。

太陽光発電設備の使用前自己確認や、安全管理審査への対応など、複雑な手続きもサポートしています。これらの経験が、年次点検の品質向上にもつながっています。

コスト削減提案

私たちは、単に点検を行うだけでなく、お客様の電力コスト削減もサポートしています。

具体的な提案内容

  • デマンド管理の最適化
  • 高効率機器への更新提案
  • 省エネルギー対策のアドバイス

ある製造業のお客様では、点検時に発見した非効率な設備の改善提案を行い、年間の電力コストを15%削減することができました。

地域密着型のサポート体制

私たちは岐阜を拠点に、迅速な対応を心がけています。緊急時には即座に駆けつけられる体制を整えており、24時間365日、メールでのご相談を受け付けています。

トラブル発生時の初動対応の速さが、被害を最小限に抑える鍵となります。地域に根ざした企業だからこそ、きめ細やかなサポートが可能です。

保安法人の見直しをご検討の方へ

現在、他社と契約されている場合でも、以下のようなお悩みがあれば、見直しのタイミングかもしれません。

よくあるお悩み

  • 現在の業者の対応に不満がある
  • 点検後の報告が分かりにくい
  • 料金が高く感じる
  • 緊急時の対応が遅い
  • 提案や改善アドバイスがない

「契約したらずっと同じ」と思われているかもしれませんが、保安法人は変更できます。実際に、私たちHIKARIに乗り換えられたお客様の多くが、「もっと早く変更すればよかった」と言ってくださいます。

乗り換えの手続きもサポート

保安法人の変更は手続きが複雑そうに思えますが、私たちが手続きのサポートも含めて対応しますので、お客様の負担は最小限です。

まずは現状のお悩みや課題をお聞かせください。最適なプランをご提案させていただきます。

まとめ:特別高圧設備の安全管理はHIKARIにお任せください

特別高圧設備の年次点検は、高い技術力と豊富な経験が求められる専門性の高い業務です。設備の安全性を確保し、事業の継続性を守るために、確実な点検が不可欠です。

私たち株式会社電気保安HIKARIは、特別高圧設備の年次点検において、以下の強みを持っています。

  • 専門資格を持つ経験豊富な技術者による高品質な点検
  • 無停電検査システムの活用による業務継続性の確保
  • 綿密な事前調査に基づく最適な点検計画
  • 迅速な対応体制とアフターフォロー
  • コスト削減を含めた総合的な提案

お客様の大切な設備を守り、安心して事業を継続していただくために、私たちは全力でサポートいたします。

特別高圧設備の年次点検、保安管理、保安法人の乗り換えに関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先

  • メール:contact@d-hikari.co.jp(24時間365日受付)
  • 電話:090-4140-8539
  • 所在地:岐阜市加納本石町3-7 テイクオフビル3

無料でのご相談も承っておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。お客様の設備の安全を守るために、私たちHIKARIが全力でサポートいたします。