こんにちは、株式会社電気保安HIKARIです。

「太陽光パネルは一度設置したら何もしなくていい」そう思っていませんか?実は、その考えが大きな発電ロスを生んでいるかもしれません。

私たちが現場で点検を行う中で、最も多く見かけるのが「パネルの汚れによる発電量低下」です。見た目にはきれいに見えても、実際には10%以上も発電量が落ちているケースも珍しくありません。

今回は、見落としがちな太陽光パネルの汚れが引き起こす問題と、その対策について詳しくお話しします。

なぜ太陽光パネルの汚れが見過ごされるのか?

高所設置による点検の困難さ

太陽光パネルは通常、屋根や高い場所に設置されています。そのため、日常的にパネルの状態を確認することが難しいのが現実です。

私たちがよく遭遇するのは、「発電量が下がっているのは分かるけど、原因が分からない」というお客様のお悩みです。実際に点検に伺うと、パネル表面に厚く堆積した汚れが原因だったということが頻繁にあります。

汚れの種類とその影響

太陽光パネルに付着する汚れは多種多様です。

砂埃や泥汚れ 強風で巻き上げられた砂埃や、雨が乾いた後に残る泥などが代表的です。特にパネルの傾斜が緩い場合、下部のフレーム部分に汚れが蓄積しやすくなります。

鳥の糞 これは単なる汚れ以上の問題を引き起こします。糞に含まれる酸性物質がパネル表面を劣化させるだけでなく、部分的に集中して付着するため、特定のセルの発電を著しく阻害します。

花粉や黄砂、PM2.5 春先の花粉や中国大陸から飛来する黄砂は、パネル表面に薄い膜のように付着します。一見すると大した汚れではないように見えますが、これらの微粒子は雨だけでは完全に洗い流されません。

発電ロスの深刻な影響

汚れによる発電ロスは、単純にパネル全体の光透過率を下げるだけではありません。太陽光パネルの特性上、一部分でも影になると、そのストリング(直列回路)全体の発電量が大幅に減少する「ミスマッチ損失」が発生します。

例えば、あるお客様の施設では、鳥の糞が特定のパネルに集中して付着していました。その結果、そのストリング全体の発電量が30%以上も低下していたのです。汚れ自体はパネル面積の5%程度でしたが、影響は想像以上に深刻でした。

ホットスポットという危険な現象

ホットスポットとは何か

ホットスポットは、太陽光発電において最も注意すべき現象の一つです。パネルの一部分に汚れや損傷があり、その部分だけが発電できなくなることで、他の健全なセルからの電流が流れ込み、異常に発熱する現象を指します。

簡単に言えば、「電気の渋滞」のような状態です。健全なセルが発電した電気が、故障したセルで詰まってしまい、そこで熱に変換されてしまうのです。

実際にあった事例

私たちが点検したある工場の太陽光パネルで、実際にホットスポットが発生していたケースをご紹介します。

パネル表面に長期間放置された鳥の糞が原因で、特定のセルの発電が阻害されていました。そのセル部分が異常に発熱し、パネルのバックシート(裏面のシート)が変色していたのです。

幸い早期発見だったため大事には至りませんでしたが、放置していれば火災につながる可能性もありました。お客様は「まさかパネルが火事の原因になるとは思わなかった」と驚かれていました。

ホットスポットの危険性

ホットスポットは以下のような深刻な問題を引き起こします:

  • パネルの封止材やバックシートの劣化
  • パネルのひび割れや破損
  • 最悪の場合、発火による火災

これらは単なる発電量の低下に留まらず、大規模な修理費用や火災による施設全体の損害、さらには人命に関わる事故につながる可能性があります。

電気保安HIKARIの専門点検サービス

私たちの点検アプローチ

電気保安HIKARIでは、「電気の仕事に誇りを持てる人を増やす」という理念のもと、お客様の太陽光発電設備の性能を最大限に引き出すサービスを提供しています。

私たちの点検は単に「異常がないかチェックする」だけではありません。設備の安全性と効率性を総合的に評価し、お客様の収益最大化をサポートします。

具体的な点検内容

パネル汚れの詳細確認 専門スタッフが実際にパネルに近づき、汚れの種類、量、付着範囲を詳細にチェックします。特に見落としがちなフレーム付近や、パネル下部の汚れ蓄積状況も重点的に確認します。

損傷の発見と評価 ひび割れ、欠け、変色など、パネルの物理的損傷を目視で点検します。これらの損傷は発電効率の低下だけでなく、水分侵入による絶縁劣化や構造的問題につながるため、早期発見が重要です。

発電量の詳細測定 専用機器を使用して、各ストリングごとの電流、電圧、出力を測定します。これにより、特定のストリングの異常を特定し、その原因を探ることができます。

点検で発見される問題の事例

先日点検したあるお客様の事例をご紹介します。

表面的には問題なく見えた太陽光パネルでしたが、詳細な測定を行うと、一つのストリングだけ発電量が20%も低下していました。

実際にパネルを確認したところ、パネル下部のフレーム部分に大量の落ち葉と泥が蓄積していたのです。お客様は「そんなところまでは見えなかった」とおっしゃっていましたが、この汚れが原因で年間数十万円の発電ロスが発生していました。

専門洗浄による効果的な対策

適切な洗浄方法の選択

パネルの汚れ除去は、単に水で流せばよいというものではありません。汚れの種類や付着状況に応じて、適切な洗浄方法を選択する必要があります。

軽度の汚れの場合 砂埃や花粉程度の汚れであれば、純水での洗浄が効果的です。水道水には不純物が含まれているため、乾燥後に水跡が残り、新たな汚れの原因となることがあります。

頑固な汚れの場合 鳥の糞や長期間蓄積した泥汚れなどは、専用の洗浄剤と適切な道具を使用した洗浄が必要です。ただし、パネル表面を傷つけないよう、細心の注意を払って作業を行います。

洗浄による効果の実例

私たちが洗浄を行ったある施設での効果をご紹介します。

洗浄前の発電量:月平均8,500kWh 洗浄後の発電量:月平均9,800kWh 向上率:約15%

この施設では、洗浄により年間約150万円の売電収入増加を実現しました。洗浄費用を差し引いても、十分にペイする結果となったのです。

定期洗浄の重要性

一度の洗浄で終わりではありません。汚れは継続的に蓄積するため、定期的な洗浄計画を立てることが重要です。

私たちは、お客様の設置環境や周辺状況を考慮して、最適な洗浄スケジュールをご提案します。海沿いの施設であれば塩害対策を含めた頻度で、山間部であれば花粉や落ち葉の影響を考慮したスケジュールを設定します。

発電ロス対策がもたらすメリット

収益の最大化

適切な点検と洗浄により、以下のような収益向上効果が期待できます:

売電収入の増加 発電量の向上により、売電収入が直接的に増加します。5%の発電量向上でも、20年間の運用期間で考えると、数百万円の差になることも珍しくありません。

自家消費効果の向上 自家消費型の場合、発電量増加により電力会社からの購入電力を削減できます。電気料金の高騰が続く中、この効果は特に大きくなっています。

設備の長寿命化

定期的な点検とメンテナンスにより、設備の寿命を延ばすことができます。

予防保全効果 小さな問題を早期に発見し対処することで、大きな故障を防げます。結果として、突発的な修理費用や設備更新費用を抑制できます。

資産価値の維持 適切にメンテナンスされた設備は、その資産価値が維持されやすくなります。これは将来的な設備処分時にも有利に働きます。

安全性の確保

何より大切なのは、安全な運用の確保です。

火災リスクの低減 ホットスポットの早期発見と対処により、火災のリスクを大幅に低減できます。

法令遵守 太陽光発電設備の保安管理は法令で義務付けられています。適切な点検により、確実に法令を遵守できます。

HIKARIが選ばれる理由

専門性の高さ

私たちのスタッフは全員が専門資格を保有しており、豊富な現場経験を持っています。

「他の業者に点検してもらったが、問題ないと言われた設備で、実際には深刻な問題が見つかった」というケースも少なくありません。真の専門性により、見落としがちな問題も確実に発見します。

地域密着型サービス

東海地方を中心とした地域密着により、迅速な対応が可能です。

トラブル発生時にも、経験豊富なスタッフが迅速に現場に駆けつけます。発電ロスの拡大を防ぐためには、スピードが重要だからです。

透明性の高い料金体系

「見積もりを取ったら、後から追加料金を請求された」といった心配はありません。

私たちは事前の調査に基づき、明確で透明性の高い料金をご提示します。保守点検の乗り換え相談や見積もりは無料で対応しています。

総合的なサポート

太陽光発電だけでなく、施設全体の電気設備についても包括的にサポートします。

受電設備、配電設備、負荷設備まで、施設全体の電気設備を一括管理することで、より効率的で安全な運用を実現します。

まとめ:今すぐ点検を検討してください

太陽光パネルの汚れは、見た目以上に深刻な影響を与えます。放置すれば発電ロスだけでなく、安全上の問題も引き起こしかねません。

「今のところ特に問題は感じていない」という方も、一度専門的な点検を受けることをお勧めします。私たちの経験では、お客様が気づいていない問題が見つかることが大半だからです。

株式会社電気保安HIKARIでは、お客様の太陽光発電設備の性能を最大化し、長期にわたる安定した収益と安全な運用を実現するために、常に最善を尽くします。

お問い合わせ先

  • 所在地:岐阜市加納本石町3-7 テイクオフビル3
  • メール:contact@d-hikari.co.jp(24時間365日受付)
  • 電話:090-4140-8539
  • 営業時間:9時〜17時(土日祝日を除く)

保守点検の乗り換え相談も、見積もりも無料です。お気軽にお声かけください。あなたの太陽光発電設備の真の性能を、私たちと一緒に引き出しましょう。